姫路市のある地域で、野良猫の一斉捕獲!?
〜 捕獲予定は、中止されました! 〜



人の命も、犬猫たちの命も、
勉強の出来る子供も、苦手な子供も、
それぞれオンリーワンの等しく尊い命です。
奪っていい命なんてないはず、
いじめていい命なんてないはず、
他と比べて劣っている命なんてないはず・・・。
問題は必ず解決できます。
解決されるために問題はあるのだと信じています。




2005/07/25 「野良猫の一斉駆除が行われる」という情報が寄せられる
(事務局スタッフのひとり言)
2005/07/26 捕獲の予定は中止されました!  
2005/08/04 ある獣医さんからのメール
(事務局スタッフのひとり言)



7/25 当会に「野良猫の一斉駆除が行われる」という情報寄せられる

本日2005年7月25日、姫路市H自治会で野良猫の一斉捕獲が実施されるという情報が、全国から多数入ってまいりました。
以下が、寄せられたメールの一つです。

> 姫路市H自治会という所で、今日から野良猫の
> 一斉捕獲を始めます!!
> 蚤被害のため猫を駆除するとのこと、しかも、
> 「首輪が無い場合は飼い猫であれ野良猫として
>  捕獲し処分、後での苦情には責任を持ちません。」
> と言うヒドイ内容です。

本日実施されるという緊急な内容です。
しかし寄せられた情報がチェーンメールなど不確かなものであっては困りますので、まずは事実確認のため、そしてこの情報が事実であるのであれば中止等の要請を行う必要があるため、第一報を受けて直ぐに、姫路市の市役所に問合せしました。
そして、管轄である動物愛護管理センターの電話番号を教えて頂きましたので、直ぐにセンターへ電話を掛けなおしました。
その結果、残念なことにこの情報は事実であることが分かりました。
しかしながら、今日の捕獲は延期されることになり、これからH自治会の方と、捕獲ではなく動物との共生を念頭において、他の方法での問題解決について、お話をして頂けるとのことでした。

それにしても、捕獲の発端が「蚤被害」だなんて、正直、あっけに取られてしまいました。
猫だって蚤の被害者なのに。。。
もしかすると、このような捕獲を試みようとした原因は、もっと他にあるのかも知れませんね。
とりあえず、他の解決策を模索するためにお話して頂けるとのことでしたので、その結果が分かり次第、追って御報告させて頂きます。

また、今回の情報は全国の方々から当会本部事務局に、メールやお電話にて情報の御提供と共に抗議の要請等、ひっきりなしに寄せられています。



事務局スタッフのひとり言

本当に、怖い話ですよね。
猫嫌いな人にとっては、「殺してしまえ」と簡単に思えてしまうのでしょうか。
もしかすると、御自分が手を下すわけではないから、そのように簡単に考えてしまわれるのかも知れませんね。
そのような大人達のなかで育てられた子供が、他者への思いやりをもてるはずがないのではないかと危惧してしまいます。
どちらにしても、このような計画は動愛法や世論等もありますから、実行されないとは思いますが、その地域の猫たちがどのように扱われているのか心配です。

それから、捕獲が中止されたとしても、別の解決策としてどのようなことが行われるのかも気に掛かります。

因みに、猫がいなくても蚤は繁殖します。
それどころか、蚤被害のために猫を駆除するというのは、もっと恐ろしい結果を招いてしまうという危険性もありますよね?
昔、猫を駆除して猫がいなくなってしまったために、恐ろしい疫病のペスト(黒死病)が蔓延してしまい、多くの人が亡くなったという話を聞いたこともあります。
更には明治時代に、ペスト予防のために政府が猫の飼育を推奨していました。
(ペスト菌は、菌を保有したネズミの血を吸った蚤が、人間を刺すことによって感染する大疫病の一つです。)

今回のような騒動が起こった根本的な原因がなんであったのか、本当に蚤問題であったのかどうか、我々は只単純に「一斉捕獲反対!」と訴えるだけではなく、その根本的な問題が解決されるよう、行政を含め、思案し力添えできればと思っています。




7/26 捕獲の予定は中止されました!

本日2005年7月26日、姫路市動物管理センターに電話にて確認したところ、
「捕獲は中止になりました。」
とのことでした!
お声を届けて頂いた皆様、本当に、ありがとうございました。

また、やはり今回の話の発端は、マナーの悪い餌やりさんや、野良猫が増えてしまっていたことから、このように騒動が大きくなってしまったようです。
想像通りですね。
昨日、動物管理センターの方から自治会に話をして頂き、猫との共生に向けて自治会の方々も考えを新たに取り組んで頂けることになったようです。

但し、一斉駆除が中止になって、問題が解決されたわけではありません。
今現在も、自治会を含め地域の方々は問題を抱えられています。
今後は、動物管理センターの方と、地域の皆様とが話し合い、協力し合い、猫を殺すという方法ではなく、動物愛護の観点から見ても、どのように共生すればいいのか、問題を解決するための取り組みが行われて行きます。
このような問題は、Hだけが抱えられているものではなく、全国に同様の問題を抱えられている地域は数多くあることでしょう。
今後、どのような取り組みがなされて行くのか、注目したいと思います。
それと同時に、今後の取り組みの中で、なにか問題等が発生したり、悩まれたりした場合、当会に御相談くださるとのことでございましたので、その際にはアドバイス等をさせて頂きたいと思っています。



ある獣医さんからのメール(一部を御紹介)
ある獣医さんから、メールを頂きました。
その一部を御紹介させて頂きます。 (獣医さんには了承済み)

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姫路市動物管理センターに話を聞きました
6月にH自治会でダニが発生したと考えていたらネコがたくさんいてそれらにノミが大量についていた。そこでノミの駆除剤を2度ほど散布した。
根本的にはネコを処分しないと解決できないと考え、動物管理センターに駆除(?)を依頼した。動物管理センターとしては猫の捕獲はできない(犬の場合狂犬病予防法に基づき放浪している犬の捕獲はできるがネコの場合法的根拠がない)。
捕獲は延期になり、理由はわからないがいつの間にか中止となった。
住民と動物管理センターで話し合いを持つことにした。
ということでした
こういう地域でのネコの問題は、まだまだ出てくると考えられるので、地域の方々や行政、動物愛護団体、特に避妊手術が絡んでくるので獣医師会などと話し合うことを提言しました。
また猫ノミが大量に発生したということでネコが犯人のごとく考える前に他の原因、例えばネズミやタヌキも疑うべきである(現在犬や牛、豚などに付くノミは猫ノミでその他犬ノミなどは見ることがない)とも助言しておきました。
私のところにもこういう相談が多々あり、ほとんどの場合自分の目の前から原因がなくなればそれでよいという愛犬家や愛猫家の多いことも事実です。
動物愛護とは責任逃れではないということを強く訴えたいと考えています。
姫路開業獣医師会と姫路市と共催で里親探し(最近は里親さがしということばをつかわないでほしいという要望を取り入れ譲渡会という名称で開催しています)でもらわれ方、もらわれた先での飼われ方について追跡調査をするべきであると行政に要望するのですがなかなか実現しません。
ヴォイスで放映されたように里親が見つかったといってもそれが本当に正しいもらわれ方だったのか疑問視せざるを得ない飼い主もおられます。正しい飼い方を子供のころからしっかり教育するということを徹底しないと同じ事を繰り返すことになると思います。
安楽死をする側からみればなぜ安楽死をしなければいけないのかということの議論がないことに何時も疑問に思います。ましてや行政のそういう立場の人たちの苦悩は計り知れないものと思います。いけないという前にもう一歩踏み込んだ思考も必要なのではないでしょうか。
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事務局スタッフのひとり言

センターへ持ち込まれる動物たちの多くは、飼い主によって連れて来られます。
そんな飼い主に替わってセンターの方たちが、“殺処分”しているのです。
どんなにお辛い業務であるか・・・。
このことは、我々が行政の方とお話をする際に、必ず頭に置いていることの一つです。
また、今回の捕獲騒動の発端は、蚤問題だけではなく、猫を取り巻く人間のマナー問題等もあったようでした。
今後、地域の方たちと猫との共生に向けて、取り組みが行われていくことでしょう。

野生動物しかり、犬猫しかり、住み辛く、生き辛い環境を、人間の都合だけで造ってはならないと思っています。




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